建築資材卸のキムラ（札幌市）はこのほど、ダクトレス式の第1種熱交換換気システム「エアーセーブ」に、寒冷地・耐外風仕様を発売した。
通常のエアーセーブに同社オリジナルの寒冷地用屋外フード「キューハイフード」を取り付けたもので、フードは耐候性に優れたASA樹脂を採用。横吹き形状のため雪の吹込みを抑えられ、強風地域にも対応できる。準防火地域、省令準耐火住宅にも、ダンパーを取り付けることによってそのまま使用できる。

エアーセーブは高性能DCファンを使い、高い蓄熱性を持つセラミックを用いた全熱交換型換気システム。高性能DCファンの回転方向が60秒から80秒ごとに変わることによって、セラミックを媒介とした熱交換換気を行う。換気風量は静音レベルで20㎥／h、強レベルは70㎥／h。強モードの消費電力は1セットで3.8w。標準モードと寒冷地モードを搭載し、換気風量と切り替え時間を設定することでモードを選択できる。

キューハイフードの外形寸法は幅201㎜×高さ208㎜×奥行115㎜（水切りを除く）。エアーセーブ本体やコントローラーとの配線の省力化を図ったほか、本体を業界最小サイズに設計し、壁面のスペースを確保した。4つの工程でフィルター交換が可能なためメンテナンス面も優れている。
カラーラインナップはホワイト、シャンパン、ブラックの3色。
対象エリアは平成25年省エネ基準における2地域以南。同社は1地域にも対応できるよう商品開発を進めている。

同社の試算によると、ダクトレス式の第1種熱交換換気システムの道内シェアは約5％。同社は「消費電力の少ないダクトレス換気はZEHとの相性が良い。エアーセーブをアピールしてシェアを高めたい」と意気込む。
エアーセーブの設置台数は、約32坪の住宅で2セット、約50坪の住宅では3セットを導入すると十分な換気量を確保できるという。

価格（税別）は本体、コントローラー等一式で15万5000円。キューハイフードのみの価格（同）は9400円。
問い合わせ先は同社。電話011（742）6903。