LIXIL IoT宅配ボックス

待ち受けストレス解消に効果

LIXIL(東京都)はこのほど、スマートフォンで操作可能なIoT宅配ボックスのモニター調査を東京都江東区と江戸川区で実施し、その調査結果を公表した。
再配達削減・実証プログラムをおこなった2019年11月1日から20年2月29日までの調査をまとめた最終結果によると、IoT宅配ボックスの設置によって荷物の再配達率が調査開始前の41.7%から14.9%まで減少。また、再配達率の減少により、宅配事業者の労働時間が約178時間削減され、くわえて約379㎏のCO₂削減も実現した。
今回のプロジェクトでは、同エリアの戸建住宅約100世帯に、外出先でもスマートフォンから配達確認や配達・集荷の依頼が可能なIoT宅配ボックスを無償で設置し、再配達の減少によるCO₂削減効果や、利用者のストレスの変化などを検証。
このほか、宅配事業者がQRコードでパスワードを取得し、ユーザーの応対がなくても複数の荷物を投函できるサービスや、クリーニングの集配サービスなど、IoTの活用によって可能となる社会サービスの実現性も検証した。
モニターアンケートによると、ほぼすべてのユーザーにおいて、荷物の受取りに関する「ストレスの改善」が見られた。
関係者の声として、ユーザーからは「再配達削減によるCO₂排出削減量を分かりやすく実感でき、次のステップである環境問題を意識した行動の増加につなげられた」といった声があり、宅配事業者からは「ボタン操作が簡単」「セキュリティがしっかりしているので、宅配ボックスへの荷物投函に安心感を持てた」など、ポジティブな意見があがっている。
今回の調査結果を受けて、同社の担当者は「この活動を通じて、IoT宅配ボックスが持つ新たなサービスの可能性を検証できた。今後も再配達の削減に向けて、宅配ボックスの普及促進を続けていく。また、これからの時代において、非対面で安心して受取りができるIoT宅配ボックスをはじめ、さまざまな商品やサービスを提案していく」と語った。
IoT宅配ボックスは、スマートフォンを介して①外出先からボックスを解錠して、複数の荷物を受け取れる②外出先から集荷依頼が可能③リアルタイムで荷物の投函や取り出しの様子を観察できる④荷物の投函や取り出し、また、宅配ボックスの締め忘れがあった場合、スマートフォンに通知が届く――など、多くの機能を持っている。こうした機能の活用により、家事の中でもストレス度が高いと言われる「待ち受け家事」の解消に効果が現れている。
問い合わせ先は同社LHT北海道支社。電話011(330)1700。