パナソニックがシャノンに出資

期待される樹脂サッシ市場の拡大

パナソニック(大阪府門真市)は3月25日、トクヤマ(東京都)の100%子会社であるエクセルシャノン(東京都)に出資することを決定したと発表した。
トクヤマとともに、エクセルシャノンが実施する第三者割当増資を引き受ける方法でエクセルシャノンの発行済株式の49%を取得する。
今後、パナソニックのハウジングシステム事業部が持つ建築資材の販路などを活用し、新たな市場開拓と、ものづくり力強化などで協業する。
トクヤマも同日、エクセルシャノンの樹脂サッシ事業の強化と発展のため、パナソニックからの出資を受け入れると発表した。出資の時期は今年6月中旬の予定。
エクセルシャノンは、1976年に国内で初めて純国産樹脂サッシを製造販売した樹脂サッシ専業メーカー。80年には国内初の樹脂サッシ組み立て工場を空知管内栗山町に建設し、現在も主力工場として生産を続けている。
道内では、戸建住宅の窓は大半が樹脂サッシ。最近はトリプルガラスを使った樹脂サッシの普及率が高まっており、エクセルシャノンが昨年、道内で販売した樹脂サッシの4割強がトリプルガラスという。
パナソニックは、子会社のパナソニックリビング北海道・東北(宮城県名取市)が中心となって道内での樹脂サッシ販売を強化するとみられる。
「シャノンウインド」の道内販売量の増加とともに、国内の樹脂サッシ市場の拡大が期待されるだろう。