国交省 住宅市場動向調査報告

「信頼できる業者だったから」

国土交通省は3月13日、令和元年度の住宅市場動向調査の報告書を公表した。
同調査は、住み替え、建て替え前後の住宅や、居住世帯の状況等について国が把握し、住宅政策の企画立案の基礎資料とする目的で毎年実施しており、今回が19回目。
2018年4月から19年3月までに注文住宅に住み替えまたは建て替えた全国の791世帯を対象とした調査結果のうち主なものを抜粋し、10年前と比較した。
住宅の選択理由(複数回答)は、「信頼できるハウスメーカー、不動産業者だったから」が49.4%で最も多く、次いで「新築住宅だから」(40.8%)、「立地環境が良かったから」(37.4%)、「一戸建だったから」(36.6%)と続いた。10年前に比べ、1位と2位の順位は変わらないが、「立地環境」が4位から3位に浮上した。
施工者に関する情報収集方法(同)は、「住宅展示場で」が52.5%と半数を超え、「知人等の紹介で」が24.9%、「インターネットで」が18.9%。10年前に比べ、「住宅展示場」が8.1ポイント、「知人の紹介」が0.8ポイントそれぞれ増加し、インターネットによる情報収集は12.9ポイントも増えた。
注文住宅を取得する直前の住宅の種類は、「民間賃貸住宅」が56.8%、「持家」は17.4%。10年前の調査では、持家が38.9%、民間賃貸住宅は34.4%だったことから、一次取得者の割合が増えたことを示した。