道建築技術協会 国際会議でセミナー開催

フィリピンで安全なブロック造を提言

北海道建築技術協会は11月16日、フィリピンのマニラで開かれたフィリピン構造技術者協会主催の国際会議で、「フィリピンにおける安全なコンクリートブロック造セミナー」を開催し、フィリピン国内外の技術者300名が参加した。

国土交通省住宅局の杉田朋哉係長をはじめ、同協会の石山祐二会長、米澤稔常任理事(よねざわ工業社長)、楢府龍雄委員が、日本における空洞コンクリートブロック(CHB)を紹介し、フィリピンの実情に即した改善工法を提案した。

フィリピンでは、品質管理や検査体制などが不十分なため、CHB造の建物の多くが脆弱で、地震や台風に対する安全性の確保が課題となっている。

同協会は、長年にわたるブロック造建築の技術開発や普及推進の実績を持ち、国交省の支援事業を活用してフィリピン国内のCHBの調査や技術検討に取り組んでいる。

国土交通省では、同協会の取り組みを通じて、フィリピンに貢献するとともに、CHB製造や住宅供給分野における日系企業の事業展開に向けた環境整備が期待できるとしている。