【日本外断熱協会】札幌とドイツの事例紹介

SDGsと建築断熱セミナー

NPO法人日本外断熱協会北海道支部は11月8日、「札幌とドイツにおけるSDGsと建築断熱」と題するセミナーを札幌市内で開催した。

セミナーは3部構成。第1部では、「札幌市のSDGsと公共建築物について」と題し、札幌市建築部の大島佳之部長が講演した。

同市は2018年3月に策定した「第2次札幌市環境基本計画」で、環境施策の推進をSDGsの達成につなげていくことを位置付けており、様々な取り組みを進めている。同市の「札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019」ではSDGs視点での計画が策定されている。その中で定められた、札幌市温暖化対策推進計画と札幌市エネルギービジョンで外断熱を推進している。大島部長は同市内の学校や市営住宅の外断熱改修事例を紹介した。

第2部はお茶の水女子大学の田中辰明名誉教授が「外断熱の歴史とその重要性」と題して講演し、外断熱の歴史や自身が関わった外断熱工事の事例を紹介した。
第3部は、環境建築家のヴォルフガング・レーナ―ト氏が、ドイツにおけるSDGsと省エネ・防火建築の最新情報を紹介した。SDGsの目標達成には持続可能な建材を使用することが重要と話し、「目標達成のために断熱性能を向上させエネルギー消費を抑えることが重要」と解説した。