18年 賃貸住宅の構造別・階数別分類

RC4階建の割合が過去最高に

北海道住宅通信社は、道や特定行政庁などが保管する建築計画概要書を閲覧し、2018年に道内で建築確認を得た全ての賃貸住宅(アパート及びマンション)について、構造別、階数別に分類し、その傾向を分析した。

賃貸アパートと賃貸マンションを合わせた建築確認棟数は1713棟で、前年に比べ241棟(12.3%)減少し、13年以降で最も少なかった。

構造別に見ると、木造(2×4を除く、以下同)が672棟(前年比17.0%減)で最も多く、次いでRC造616棟(同3.8%減)、2×4が269棟(11.5%減)など。

全棟数に占める割合は、木造が39.2%で前年に比べ2.3ポイント下落し、4年ぶりに40ポイントを下回った。RC造は36.0%で3.3ポイント上昇、統計を開始した05年以降で最も高かった。木造とRC造の割合の差は3.2ポイントと、05年以降で最も縮小した。

階数別では、RC造4階建が全棟数の27.2%(2.0ポイント増)を占め、05年以降で最も高かった。

一方、木造2階建の割合は31.4%(3.6ポイント減)で、過去5年間で最も低く、05年以降では13年の31.0%に次いで低かった。

RC造が増加した理由として、木造に比べて法定耐用年数が長く、融資の借入年数を長期化できることや、木造よりも1棟あたり戸数を増やせることなどが挙げられる。また、最近は隣室との防音性能を部屋探しの要件のトップに挙げる住居者が増えていることも、RC造の人気が高まっている要因といえそうだ。