ＬＩＸＩＬグループ（東京都）は、開発途上国における衛生環境の改善や安全な水のトイレの確保に向けて連携を加速することを目的に、独立行政法人国際協力機構（ＪＩＣＡ）と連携協力覚書を締結した。ＪＩＣＡが水と衛生の分野で、連携協力に関する覚書を、民間企業と締結するのは初めて。

今後、アフリカやアジアなどの開発途上国で、トイレの普及状況や衛生環境に関する調査、衛生的なトイレの普及に向けた啓発活動や需要喚起などの活動を連携して推進していく。

世界では、約20億人が安全で衛生的なトイレを利用できない環境にあり、多くの国で日常的に屋外排泄が行われるなど、衛生環境の改善が喫緊の課題となっている。

両者は現場での連携やノウハウの共有を通じて、国連が掲げる２０３０年までの持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）の目標６「安全な水とトイレを世界中に」の達成を目指す。