寸言乱言(第684号)

道内の持家着工戸数に占める2×4住宅の割合が過去最高になった。昨年は29.6%で、都道府県別でも2位の山口県を13ポイントも引き離し断トツの1位。

40年以上も前に2×4工法を導入した十勝地方では半数を超えているとみられる。同工法が本道とくに十勝の気候風土にマッチしているのが普及を後押しした。

その2×4住宅に使われるランバー材の価格が不安定だ。大半を北米からの輸入に頼っているため、昨年の現地価格の大幅な乱高下によって、国内の商社などは高い時期に輸入した在庫に頭を抱えている。年明けから先安観が漂っており、在庫処分セールに期待するビルダーや工務店も多い。

現地価格の乱高下は北米の住宅着工戸数の予測を誤り、作りすぎたことが発端との見方もある。札幌市内では、まもなく大手建材問屋の展示即売会が始まる。まずは、足元の需要動向を見間違えないよう、情報収集に努めたい。