国土交通省は4月22日、モデル性の高い空き家の活用等に係る調査・検討や改修・除却工事等を支援する「空き家対策モデル事業」について、提案の募集を開始した。地方公共団体やNPO、民間事業者、地方住宅供給公社等が対象となる。

同事業はソフト提案部門とハード提案部門の2部門から成る。
ソフト提案部門は、①空き家に関する相談対応の充実や空き家の発生抑制に資する官民連携体制の構築等②空き家等に関連するスタートアップなど新たなビジネスモデルの構築等③新たなライフスタイルや居住ニーズに対応した空き家の活用等の３つのテーマのいずれかに該当する取組みを募集。調査検討、普及啓発、事業スキーム構築など空き家対策に関するソフト的な取組みのみのソフト型と、ソフト型に加えて空き家の改修・除却や空き家活用を含めたソフト・ハード一体型の提案を評価・支援する。ソフト型の補助額は、同事業にかかわる担当者の人件費や外部講師などへの報酬、旅費交通費、消耗品費などに要する経費に応じて審査で決まった額を支給する。ソフト・ハード一体型は、ソフト型の補助額にハード提案部門と同じ補助額を加算する。

ハード提案部門は、空き家の改修工事や除却工事などの技術や工法、施工プロセス等について評価・支援する。補助額は、改修が対象費用の3分の1で、木造は20万4000円、非木造は29万3000円を上限とする。除却は対象費用の5分の2で、木造は1㎡あたり3万2000円、非木造は1㎡あたり4万6000円が上限。除却後の土地整備に対しては対象費用の3分の1を補助する。

応募方法はメールで、締切は5月24日（金）正午まで（メール必着）。採択は7月下旬を予定している。
問い合わせ先は同省の住宅局住宅総合整備課住環境整備室。電話03（5253）8111。