北電 スマート電化リースを開始

初期費用無料で省エネ機器普及へ

北海道電力(札幌市)は11月9日から、エコキュート、寒冷地向け暖冷房エアコン、IHクッキングヒーターをリースで利用できるサービス「スマート電化リース」を開始した。

いずれの機器も国内の主要なメーカーの製品をそろえており、ユーザーが自由に選択できる。月額定額料金制で、機種によって料金が異なる。
エコキュートは月額税込み6160円から、寒冷地向け暖冷房エアコンは同2420円から、IHクッキングヒーターは同1540円からそれぞれ利用できる。
標準取り付け工事費もリース料金に含まれているため、初期費用なしでスタートできる。リース期間は10年間。期間中に機器が故障しても、故意・過失による場合を除き修理費用はかからない。満了後に機器は無償譲渡される。
サービス対象エリアは11月9日時点で札幌市を含むその周辺エリアと、岩見沢市を含むその周辺エリア。順次拡大を予定している。

同社は従来のオール電化機器から、より省エネ性に優れたヒートポンプ機器などへの設備の取り換えを「エコ替え」として推奨している。
高効率の省エネ機器の普及は国や道が進めるCO2削減の取組みにも大きく寄与するが、高額なために導入時のコスト負担が障害となっている。初期費用無料のリースサービスによって、この負担を和らげることができる。
同社の試算によると、例えば現在、電気温水器を利用しているユーザーの場合、エコキュートに切り替えると電気料金を大幅に削減できるため、リース料金を含めても支払額を年間約1.7万円削減できるという。
試算条件に燃料費調整額は含まれていないが、仮にこれを含めて試算した場合、削減額は年間6.3万円となる。
問い合わせ先は、ほくでんリビング相談センター。電話0120(255)680。