「次世代住宅プロジェクト2021」の採択を発表

LIXIL IoT技術を活用した熱中症対策と空気質管理を実証

国土交通省は7月30日、第1回「次世代住宅プロジェクト2021」にLIXIL(東京都)の「スマートホームシステムを活用した住宅内の熱中症対策と空気質管理の有効性を実証するプロジェクト」を採択したことを発表した。

次世代住宅プロジェクト2021は、住宅(住宅設備機器を含む)においてIoT技術を活用して、高齢者・障がい者の自立支援や健康管理の支援、防犯対策の充実など7つのテーマに該当する住宅やサービスの実用化に向けた課題、効果の実証を行うプロジェクトを支援するもの。

今回採択された事業の実証内容は①熱中症対策として温湿度センサーで測定したデータをスマートホームシステムが暑さ指数(WBGT)に変換し、「警戒レベル」以上になると自動的に採風や冷房による改善をする②空気質管理としてCO2センサーで測定したデータを基に、スマートホームシステムが空気質を判断し、CO2濃度が上がりすぎないよう自動的に採風や換気をする――の二つ。さらに、①②のスマートホームシステムを利用し防犯や防災にも役立てる。

今年度内にモニター物件の募集や施工を行い、22年度に実証内容の確認やデータ分析などを行う予定。