既存戸建住宅の購入価格、過去最高を更新

国交省 2020年度の住宅市場動向調査

国土交通省は4月28日、2020年度の住宅市場調査の結果を公表した。2001年度から毎年実施している調査で、個人の住宅建設に関して資金調達方法や影響を受けたことなどを把握し、今後の住宅施策の基礎資料にすることを目的としている。

19年度に住み替え・建て替え、リフォームを行った世帯を対象に、①注文住宅②分譲住宅③既存住宅④民間賃貸住宅⑤リフォーム住宅の種類別に調査を行なった。

購入価格の項目では、注文住宅が平均5359万円(土地購入資金と住宅建築資金の合計)で前年度より274万円増となった。既存戸建住宅は平均2894万円で309万円増。2001年度の調査以来、過去最高を更新した。既存マンション以外のその他住宅は前年度からほぼ横ばいとなった。

住宅選択の理由については、注文住宅の「一戸建てだから」が44.1%となり、前年度より7.5%増加した。