「増税対策」に乗り遅れるな

2度も延期されたので、まだ実感が涌かないという方も多いだろう。そして、いつの間にかスタート時期が迫っている。消費増税である。10%への引き上げが予定されている来年10月1日まであと1年半。住宅営業の最前線では早くも駆け込み需要が顕在化し始めているようだ。

消費増税には経過措置があり、請負工事などの場合、6ヵ月前の指定日(来年4月1日)の前日までに契約すれば、10月1日以降に引き渡しても現行の8%が適用される。その指定日まで残り1年を切った。しかも、前回の指定日(13年10月1日)と違い、今回は積雪期に追い込み営業をしなければならない。

今年のゴールデンウィークは事実上、現行税率が適用になる最後の大型連休となる。大手ハウスメーカーの中には例年の2倍の集客目標を掲げるところも。地場工務店にとっても、いま一度、見込み客の洗い直しなどの「増税対策」が必要な時期に来ている。(G)