AIで生コンの品質判定

會澤高圧コンクリートが実用化へ

會澤高圧コンクリート(苫小牧市)は、AI(人工知能)で生コンクリートのスランプ(柔らかさや流動性を表す指標値)を判定する技術を開発した。3月までに、この技術を使ったシステムを胆振管内むかわ町の工場に実装し、北海道新幹線の大型トンネル工事に使用する生コンの品質管理などに活用する予定。

同社が開発した技術は、AIの深層学習(ディープラーニング)により、ミキサー内で生コンを練り混ぜる際の画像や音響データ、練り混ぜた後の画像データからスランプを判定するもの。画像データを用いた判定の正解率(実測値±2.5cm以内)は99%と高い精度を持ち、画像データが正確に得られないような使用環境では音響データを補完的に用いることで信頼性を向上させている。

同社はシステムを実働させ、大量のデータでAIの深層学習を行うことにより、さらに判定精度の向上を目指すとしている。