2019年12月開業 JR函館駅前に複合施設 大和ハウス

ロイヤルパークスER函館駅前

大和ハウス工業(本社:大阪)は、JR函館駅前で複合商業施設「ロイヤルパークスER函館駅前」開発プロジェクトに着手したと発表した。2019年12月の開業を予定する。

北海道函館市が進める「函館駅前市有地等整備事業」の公募型プロポーザル方式の事業提案に応募し、2016年9月1日に事業者として選定されていたもの。3月には、函館市・北海道旅客鉄道株式会社と、2068年3月まで50年間の事業用定期借地権設定契約を締結していた。

新複合商業施設は、函館駅北側の約9,887平方メートルの敷地に建てる。RC造11階建て延床約1万1,175平方メートルのホテル棟、鉄骨造2階建て延床約2,113平方メートルの店舗棟、木造2階建て延床約279平方メートルのカフェ棟から構成される。独自の和洋折衷で発展してきた函館の要素を取り入れ、和・洋・クラシック・モダンを組み合わせた外観デザインとなる。

函館駅前

 

近年、日本を訪れる外国人旅行者数(インバウンド)は増加傾向にあり、2017年には過去最高の2,869万人を記録。北海道を訪れる外国人旅行客も増加傾向で、2016年度では過去最高の230万人を記録した。

また、2016年3月に開業した北海道新幹線により、インバウンドだけではなく日本人観光客からも「道南エリア」に関心が高まり、2016年度の函館市の観光入込客数は過去最高の560万7,000人となっていた。

同社は、函館観光の中心地であるJR北海道函館本線「函館駅」前に、国内外の観光客だけでなく地域住民のニーズを取り入れた複合商業施設を開発し、地域経済の発展に貢献することを目指すとしている。

同社が運営するホテル「ラ・ジェント・ステイ函館駅前」は、地上11階、客室数261室。最上階のスイートルームから函館山の景観が望める。商業施設は「店舗棟」と「カフェ棟」の2棟からなり、北海道や函館市を代表する飲食店や物販店が16店舗出店する予定。