システック「コンフォート24+」

全館空調にウイルス抑制モデル

システック環境研究所(東京都)は12月21日、「コンフォート24+」ウイルス抑制モデルを発表した。
コンフォート24は同社が開発した全館空調システムで、エアコン1台で換気、除塵による空気清浄、冷房、暖房を行う。

今回発表したモデルは、①抗菌・抗ウイルスフィルター②換気③加湿・空気清浄器――の3つの機能をユニット化している。すでにコンフォート24を利用しているユーザーは、ウイルス抑制機能のみを導入することができる。

①は、家中の空気をユニットに集めるコンフォート24のシステムを活用し、取り入れた外気と室内を回って戻ってきた空気の両方を抗菌・抗ウイルスフィルターでろ過する。システムにより空気は循環しているのでフィルターを通過すればするほど空気は清浄になり、抗ウイルスフィルターでウイルスが無害になる不活性化が進む。

②は、クリーンな外気をコンフォート24のユニットに直接取り込み、ホコリやウイルスを除去した後、それぞれの部屋に送風する機能。1時間あたり最大490㎥の換気量がある。新型コロナ感染症対策で推奨されている一人の1時間あたり換気量30㎥をクリアし、窓を開けなくても十分な換気量が確保できる。

③は、気化式加湿と空気洗浄を同時に行う空気洗浄器を設置。水で空気を洗う「エアワッシャー」と呼ばれる空気洗浄方式を採用しており、乾燥して汚れている空気を取り込み、加湿したクリーンな空気に洗浄して送りだす。喉などの粘膜の乾燥を防ぎ、体内へのウイルスの侵入を抑制する効果がある。

同社は同モデルの開発にあたり、日本住環境(東京都)、倉敷繊維加工(大阪市)、シロカ(東京都)の3社の協力を得た。
問い合わせ先は同社札幌事務所。電話011(613)4601。