おぴにおん【住宅産業の視軸】

「オンライン元年」の道内住宅市況を振り返る

小欄を書き始める前に、あらためて1年前の記事を読み返してみた。当然そこには新型コロナウイルスの文字は見当たらない――。

本紙が新型コロナウイルス感染症に関する記事を最初に報じたのは2月25日号だった。中国の工場閉鎖に伴う住設機器の納期遅延と大手建材問屋の展示会の中止の記事を1面に掲載した。あれから10ヵ月。感染拡大の影響がここまで長引くとは、当時誰が予想できただろうか。
2020年の道内住宅業界を振り返ると、新型コロナウイルス対策に終始した1年だった。道や国の緊急事態宣言によって住宅展示場は閉鎖され、予定していたイベントやセミナーは軒並み中止に追い込まれた。宣言解除後も、モデルハウスや現場見学会は完全予約制が続いた。

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