辻野建設工業(当別町)「商店街活性化事業」に乗り出す

テーマは持続可能なまちづくり

空き店舗を町外のクリエイターの「店」に

北海道の住宅政策の重点課題にもなっている「空き家対策」。
いま道内では、商店街のシャッター通りをはじめとする空き家や住宅ストックの有効活用が地域の課題になっている。
今年6月、辻野建設工業(石狩管内当別町)のグループ企業である「当別まちづくり株式会社」が、販路開拓分野とGOTO商店街の2つの補助金1900万円を獲得し、空き店舗を活用した「商店街活性化事業」に乗り出した。
中心の事務所となるのは、旧「カネヨ米口呉服店」。昭和のテイストを色濃く残す住居兼空き店舗を活用するため、東京や大阪など町外からクリエーターを募った。

染色家やイラストレーター、ドライフラワー作家といったアーティストがそれぞれ室内のスペースに「店」を構え、イベントの企画や開催も行っている。クリエーターには、活動資金として月に最大10万円が支給される。多方面から若い人材を迎え入れることで、新たな産業や雇用、文化の創出を図るのが狙いだ。

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