シリーズ「減りゆく宅地開発」 ⑥千歳市
区画整理が完了し、品薄感続く
2020/4/10
道内の主要都市の宅地開発状況をまとめるシリーズ。6回目は千歳市。
同市内では、ecoaハウス(千歳市)が2017年7月に長都駅前2丁目で開発許可を得た28区画を最後に約3年間、宅地開発が行われていない。
過去10年間に千歳市が開発許可を行った宅地の合計は6件、167区画。1件あたりの最多区画数は15年8月にecoaハウスが許可を得た大和4丁目の65区画。次いで12年5月の大鎮キムラ建設(苫小牧市)の北斗1丁目の32区画。
千歳市内の宅地造成は、市の開発許可のほか、これまで多くの土地区画整理事業によって行われてきた。
市まちづくり企画課がまとめた都市計画に関する資料によると、1941(昭和16)年に耕地整理法(当時)に基づく宅地造成が行われた「千歳市千歳第一土地区画整理事業」(147.7ヘクタール)を皮切りに、13年度に完了した「千歳市あずさ土地区画整理事業」(9.2ヘクタール)まで、24の土地区画整理事業が行われた。このうち宅地造成と無関係だったのは2つの事業のみ。
過去10年間では、「あずさ」のほか、「千歳市おさつ駅みどり台」(72.7ヘクタール)と「千歳市北陽高校前」(31.6ヘクタール)の2つの土地区画整理事業が行われ、いずれも完了した。
同市は、戸建用地に換算すると約130区画にもなる公住富丘団地跡地を年内に売却する予定だが、「宅地不足の解消にはつながりそうにない」(千歳市内の中堅ビルダー)との声も聞かれる。
19年1月1日現在の同市の人口は9万7061人で前年同期に比べ220人(0.2%)増えている。道内179市町村のうち、人口が増えたのは10市町村のみとあって、今後の同市の都市計画が注目される。

