リンナイ 来年度の重点方針発表

「乾太くん」の販売を強化

リンナイ(名古屋市)は1月30日、「北海道地区新春の会」を札幌市内で開催した。

道内の取引先で組織する北海道リンナイ会の村上幸夫会長(北海道エア・ウォーター社長)は、「新築市場でもハイブリッド給湯・暖房システムの普及が進んでいる。ガスへの燃転を進めてエネルギー業界を盛り上げていきたい」と挨拶した。

リンナイの内藤弘康社長は新年度の経営方針について、「熱と暮らし、健康と暮らしを2本柱に事業を進めていきたい。国内は共働き世帯が多くなり、家事の負担を減らすために必要になる『ラク家事商品』の普及を進めていく」と説明した。

同社北海道支店の遠山順也支店長は道内の重点方針を説明した。昨年、売上げが好調だった衣類乾燥機「乾太くん」の販売を強化していくとし、「新築戸建住宅、集合住宅だけでなく病院などで使用する業務用の販売にも力を入れていきたい」と話した。4月に発売される「マイクロバブルバスユニット」について、「風呂につかる入浴文化をもとにガス増販につなげたい」と話した。

フリーパレット集客施設研究所(東京都)の藤村正宏氏が「モノを売るな!体験を売れ!エクスペリエンスマーケティングがあなたの会社を救う」と題して講演した。

藤村氏は「モノが余り消費者が消費しなくなってきている」と指摘し、「商品のこだわりやスペックに従来の価値はない。モノではなく体験を売ることが必要」と呼びかけた。体験を売る考え方を実践するためには、「とにかくやってみること。失敗をステップにしていくことが重要」と強調した。