2019年に札幌市内で売り出された新築分譲マンションの1戸あたりの平均販売価格は4097万円で、前年に比べ26万円(0.6%)下落したものの、1980年以降の40年間で初めて2年連続して4000万円を超えた。発売戸数は1371戸(前年比15.2%減)で、14年の1150戸に次いで少なかった。同市内の分譲マンション市場は、地価の高騰と建築費の高止まりによって平均価格が上昇。購入層が一部の高額所得者に限定される結果、新規発売戸数も減るという悪循環に陥っている。DGコミュニケーションズの調査データをもとに同年の市場動向を分析する。