おぴにおん 【住宅産業の視軸】

戸建は好調、貸家は低迷 19年の住宅市況

2019年の道内の住宅市場について、新設着工戸数をベースに分析すると、業界関係者の多くが年初に予想した通り、戸建住宅は好調だったものの、賃貸住宅は低迷が続いた。

1~10月の道内の新設住宅着工戸数は2万7622戸(前年同期比8.3%減)で、同時期としては4年ぶりに3万戸を下回った。一戸建が6.1%増加しているのに対し、共同建は17.6%減と明暗がくっきりと分かれた。

ただ、持家の着工戸数は1月から6月まで各月とも前年同月を上回ったものの、7月以降は減少し始め、「前高後低」の様相を呈した。

貸家は各月ともほぼ前年割れの状況が続き、年間着工戸数は前年を2割程度下回るとみられる。

この結果、19年の新設住宅着工戸数は、前年(3万5888戸)に比べ9%程度減少し、14年以来の3万2000戸台にとどまる見込み。

19年の住宅市況を分析するうえで、いくつかのキーワードがある。

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