【2018年】道内7圏域別の注文住宅施工者の動態

「1戸のみ」函館圏が46%で最多

戸数別施工者数

2018年に道内で戸建注文住宅の建築確認を得た施工者(1403社)と確認戸数(1万1309戸)を、建築地別に主要7圏域(札幌、旭川、函館、帯広、室苫、北網、釧路)に分類して集計した。例えば、札幌圏に本社のある施工者が旭川圏で建築確認を得た場合は、旭川圏の施工者数に含まれる。

施工者数が最も多かったのは札幌圏。517社(前年比1・0%減)が同圏域で1戸以上の建築確認を得た。次いで旭川圏が153社(同11・7%増)、室苫圏138社(2・1%減)、函館圏130社(10・3%減)。最も少なかったのは釧路圏の81社(4・7%減)。

17年に比べ、施工者数が増えたのは旭川圏と帯広圏のみ。

18年の建築確認戸数は、札幌圏が5721戸(同1・2%増)で最も多く、次いで室苫圏が991戸(5・1%増)、旭川圏879戸(4・0%増)。前年を上回ったのは札幌、旭川、室苫の3圏域。

全施工者数に占める確認戸数が1戸のみの施工者の割合は、函館圏が46・2%で最も多く、次いで帯広圏が44・4%、釧路圏42・0%、札幌圏41・0%。道内全域では45・8%を占めているため、主要圏域以外の市や郡部に1戸のみの施工者が多いことが想定される。

「1戸」と「2戸」を合わせた施工者の割合は、函館圏が70・0%で最も多く、次いで帯広圏が62・3%、釧路圏59・3%。

函館圏は個人経営など小規模工務店が多いため、建築確認戸数が少ない施工者の割合も高くなっている。

 

施工者数と建築確認戸数の推移

過去10年間の施工者数と建築確認戸数の推移について、7圏域別に分析した。確認戸数には施工者が未定または直営の戸数も含まれる。

2018年に建築確認を得た施工者が過去10年間で最も少なかったのは、札幌、函館、室苫、北網、釧路の5圏域。札幌圏域は517社で09年に比べ23・3%も減少した。

1社あたり平均確認戸数は、札幌圏が11・1戸で唯一10戸を超えた。室苫圏が7・2戸で続き、函館圏が6・0戸。札幌、室苫、北網、釧路の4圏域は10年間で最も多かった。