住宅の意匠権侵害を認める判決

デザイン保護の意識浸透へ、業界に一石

東京地方裁判所は11月30日、住宅のデザインに関する「意匠権」の侵害を認め、類似した商品の販売差止めや、賠償金の支払いなどを命じる判決を下した。訴訟を起こしたのは、特徴的なデザインの住宅ブランドを展開するアールシーコア(東京都)。判決を受け、「誤認防止による消費者保護に加え、デザインに対する住宅業界や消費者の意識向上にもつながり、大きな意義がある」と強調する。今年4月には改正意匠法の施行で保護対象が拡充されたこともあり、住宅会社には従来以上に、保護された権利に対する深い理解が求められる。判決は住宅デザインの在り方に一石を投じるものとなりそうだ。

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