防耐火評価試験の実情が明らかに

道総研建築研究本部 本道・東北唯一の機関

試験を行う壁用耐火炉

(地独)北海道立総合研究機構建築研究本部は、国土交通大臣が指定する「指定性能評価機関」として、建築基準法に基づく構造方法などの認定に必要な評価業務を行っている。防耐火構造、防火設備、防火材料に関する性能評価試験を行う機関は全国に6ヵ所あり、北海道・東北では同本部のみ。
性能評価試験は、国土交通大臣への認定申請に必要な性能評価書を発行するために、対象となる部材を実際に大型の炉で燃焼させて、基準時間まで耐えられるか、いくつかの項目に基づいて判定する。
評価書を発行するまでが評価機関の役割で、認定するのは国土交通大臣。認定申請は申請者自身が行う。これらは混同されやすく、初めて試験を申し込む事業者が誤解するケースもある。また、試験実施までのプロセスも知られていない点が多く、国が定めるルールに準拠して進めるため、一定の時間と費用がかかることについては、あらかじめ理解が必要となる。

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