おぴにおん【住宅産業の視軸】

メリットを享受できるか 建設キャリアアップ

2019年4月に運用が始まった建設キャリアアップシステム(略称・CCUS)について、10月以降、新たな動きがあった。
CCUSは建設業界の労働環境改善を目的に導入された制度で、工務店などの事業者と大工職人など建設技能者の双方が登録する仕組みだが、道内住宅業界ではいまだに認知度が低い状況といえる。
10月1日から事業者の登録料(5年ごと)が改定され、資本金別の13区分のうち、一人親方を除く12区分の登録料がそれまでの2倍になった。例えば資本金500万円以上1000万円未満の事業者の場合、登録料は6000円から1万2000円に倍増した。CCUSの運営団体は値上げの理由について「システムの安定的な運営を図り、安心してご利用いただくため」と説明しているが、登録事業者や技能者が少ないことが値上げの背景にあることは間違いなさそうだ。

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