クワザワ 「スマートエルラインライト」発売

車からの電気供給で停電に備え

クワザワ(札幌市)は、日東エルマテリアル(大阪市)が開発した給電システム「スマートエルラインライト」の道内代理店として、8月1日に同システムに使用する部材の販売を開始した。

「スマートエルラインライト」は、停電時にHV車やPHV車、EV車などに搭載されているACコンセントから住宅へ電気を供給するシステム。近年多発する自然災害等による停電への備えとして開発された。クワザワは同製品によって「災害に強い住宅づくり」をビルダーや工務店に提案していく。
給電方法は、停電時に「スマートエルラインライト」に付属されているケーブルで車のコンセントと住宅の屋外電源入力BOXをつなぎ、車のエンジンをオンにするだけ。車を所有していない場合は発電機によって給電する。また、太陽光発電設備とも接続可能。平常時は電力会社から通電されるが、災害が発生すると①屋外電源入力BOX②太陽光発電設備――の順に給電される。

電気を供給するのはリビングの照明やテレビ、冷蔵庫、携帯電話の充電に使うコンセントなど家の中の指定箇所5系統、最大で100V、1500Wまで使用できる。
最大の特長は、電力会社からの電力供給が復旧したとき、電源を自動で切り換えて通電する点。この自動切換えシステムは現在特許出願中の新技術。また、オープン価格ではあるが、クワザワは「従来のシステムに比べかなり低価格」と言う。

サイズは、スマートエルラインライト(重要負荷分電盤)が高さ320㎜×幅430㎜×厚さ110㎜、屋外電源入力BOXが高さ210㎜×幅110㎜×厚さ75㎜、屋外電源用接続ケーブルは長さ10m。価格はオープン価格。問い合わせ先は同社営業統括本部購買部。電話011(864)9974。