2月 一戸建が増加、2000年以降の最多に

8ヵ月ぶりに前年を上回る


2月の全道新設住宅着工戸数


貸家12ヵ月ぶりに増加


2月の全道新設住宅着工戸数は1739戸(前年同月比11・4%増)で、8ヵ月ぶりに前年を上回った。
建て方別にみると、一戸建は854戸(同1.2%増)で3ヵ月ぶりに増加し、2月としては2000年以降で最も多かった。長屋建は63戸(34.4%減)で6ヵ月連続して減少。共同建は822戸(32.4%増)で2ヵ月ぶりに増加した。
利用関係別では、持家が629戸(4.4%減)で3ヵ月連続して減少したものの、同月としては過去20年間で2番目に多かった。
貸家は886戸(31.5%増)で12ヵ月ぶりに増加に転じた。分譲住宅は222戸(19.4%増)で4ヵ月連続して増加した。うち一戸建は220戸(22.9%増)で2ヵ月ぶりに増加。2月に200戸を超えたのは2007年以来13年ぶり。共同建は13ヵ月ぶりにゼロだった。
この結果、1~2月の全道の累計着工戸数は2980戸(前年同期比1.6%減)で2年ぶりに減少した。
持家は1107戸。前年同期に比べ12.6%減少したものの、4年連続で1000戸を超えた。貸家は1334戸(前年同期比0.7%減)、分譲住宅は536戸(同43.3%増)で8年ぶりに500戸を超えた。


2月の道内全市区別住宅着工戸数


札幌市 持家は初の200戸超え


道内35市のうち、2月の新設住宅着工戸数が前年同月を上回ったのは12市。人口10万人以上の9市のうち、上回ったのは札幌、旭川、函館、釧路、苫小牧、帯広の6市。
札幌市は682戸(前年同月比5・2%増)で2ヵ月連続して増加した。
持家は218戸(同13.5%増)で2ヵ月連続して増加。2月に200戸を超えるのは統計を確認できる1985年以降で初めて。
貸家は348戸(同3.9%減)で5ヵ月連続して減少した。分譲住宅は一戸建が115戸(26.4%増)。2月としては建て方別の統計が残る05年以降の最多。長屋建、共同建はゼロ。
この結果、1~2月の累計着工戸数は、35市のうち札幌、函館、旭川など12市が前年同期比を上回った。
札幌市は1287戸(前年同期比4.0%増)で2年連続して増加した。
持家は372戸(8.1%増)で2年ぶりに増加した。貸家は566戸(20.4%減)で2年ぶりに減少。分譲住宅は一戸建が178戸(1.1%減)で5年ぶりに減少した。長屋建と共同建を合わせた合計は348戸(91.2%増)。


2月の全国住宅着工


8ヵ月連続で減少


2月の全国の新設住宅着工戸数は6万3105戸(前年同月比12.3%減)で8ヵ月連続して減少した。
持家は1万9557戸(同11.1%減)で7ヵ月連続して減少。貸家は2万2638戸(18.9%減)で18ヵ月連続して減少した。分譲住宅は2万362戸(3.9%減)で4ヵ月連続の減少となった。うち、マンションは9353戸(2.4%増)で4ヵ月ぶりに増加した。一戸建は1万907戸(7.9%減)で3ヵ月連続して減少した。
この結果、1~2月の全国の住宅着工戸数は、12万3446戸(前年同期比11・2%減)。持家と貸家がいずれも2桁減となったことから同時期としては2年ぶりに減少した。