8月 戸建注文 04年以降のワースト2
賃貸アパート、初めて20戸に届かず
戸建注文住宅
札幌市と民間確認検査機関が8月に建築確認した同市内の戸建注文住宅は320戸。前年同月(432戸)に比べ112戸(25.9%)の大幅な減少となった。8月としては、統計が残る2004年以降で11年の317戸に次いで少なかった。
合計床面積は3万8744㎡(前年同月比29.8%減)で、同月としては04年以降で初めて4万㎡を下回った。
1戸あたり平均床面積は121.1㎡。前年に比べ6.7㎡減少し、04年以降で最も小さかった。
1戸以上の建築確認を得た施工者は118社(同11社減)。
施工者別に見ると、一条工務店が20戸(同12戸減)で最も多く、次いで豊栄建設と北海道セキスイハイムがそれぞれ18戸(5戸減、3戸減)。土屋ホーム11戸(10戸減)、アーキテックプランニング10戸(1戸増)。
同月に5戸以上の確認を得た18社のうち、確認戸数が前年同月を上回ったのは5社のみ。
この結果、1~8月の累計確認戸数は2660戸で、前年同期に比べ36戸(1.4%)増加した。
合計床面積は33万2045㎡(前年同期比0.4%減)。
1戸あたり平均床面積は124.8㎡。前年に比べ2.2㎡減少し、04年以降の最小面積となった。
1戸以上の確認を得た施工者は363社で31社増えた。うち1戸のみが172社で全体の47%を占めた。
施工者別では一条工務店が187戸(前年同期比26戸増)でトップ。1~8月の1社の累計確認戸数としては過去最多。
次いでジョンソンホームズが143戸(同22戸増)、豊栄建設が137戸(26戸増)。土屋ホームが前年と同数の111戸、北海道セキスイハイムが105戸(14戸減)。豊栄建設は今年1月に分社化した豊栄ホーム(4戸)を合わせると141戸となり2位のジョンソンホームズに2戸差に迫る。
上位10社のうち7社が前年同期の確認戸数を上回ったのに対し、11~20位の10社では逆に7社が下回っており、上位者のシェアが高まっていることを示した。
累計10戸以上の施工者は46社(7社減)。
アーキテックプランニングと並んで48戸のリーベンホームは、施主が法人のケースが多く建売住宅と見られるが、施主と施工会社が異なるため戸建注文住宅として集計した(集計方法③参照)。
戸建建売住宅
8月の戸建建売住宅の確認戸数は96戸。前年同月を6戸上回り、同月の確認戸数としては、04年以降、06年と並んで3番目に多かった。
札証物産が13戸(前年同月比5戸増)の確認を得てトップ。次いで前年同月は確認戸数がゼロだったロゴスホームが8戸。タクトホーム、アーネストワン、北海道セキスイハイムがそれぞれ7戸(6戸減、6戸減、5戸増)。
1~8月の累計確認戸数は642戸で、前年同期に比べ60戸(10.3%)増加し、04年以降では06年(695戸)に次いで多かった。
札証物産が76戸(前年同期比12戸減)で最も多く、タクトホーム63戸(同8戸増)、アーネストワン53戸(6戸増)、ジョンソンホームズ38戸(18戸増)と続いた。
賃貸AP・MS
8月に建築確認を得た賃貸アパートは17棟(前年同月比6棟減)。同月としては3年連続して減少し、04年以降で初めて20戸に届かなかった。
北海道セキスイハイム、中井聖建設など4社が2棟で並んだ。
1~8月の累計確認棟数は171棟。前年同期に比べ37棟(17.8%)減少し、同時期としては04年以降で最も少なかった。
大東建託が15棟で最も多く、京泉と北海道セキスイハイムがそれぞれ13棟、アサヒ住宅11棟、ニックスが9棟。
一方、8月の賃貸マンションの確認棟数は40棟で、前年同月に比べ9棟減少した。
オリエント建設とスターマンプロジェクトが各4棟で並び、エフリードが3棟で続いた。
1~8月の累計確認棟数は291棟。前年同期に比べ58棟(16.6%)も減少し、同時期としては4年ぶりに300棟を割り込んだ。
サン建築設計が31棟でトップ。次いでエフリード27棟、エルクリエイト20棟、オリエント建設16棟、スターマンプロジェクトとクラスが各13棟。