インタビュー 北海道大学大学院工学研究院 教授 渡部 要一氏

液状化のリスク、知ることが重要

昨年9月に発生した北海道胆振東部地震での住宅被害は、全壊が479棟、半壊1736棟、一部損壊は2万2741棟と大きな被害をもたらした。また、液状化による被害も多く見られた。住宅地では、札幌市清田区や北広島市などで建物の傾きや道路の陥没が発生した。北海道大学大学院工学研究院環境フィールド工学部門防災地盤工学分野の渡部要一教授は液状化について、「地盤に水がある、土の密度が低く緩詰である、水が抜けにくいという三つの条件が揃うと発生する」と指摘する。渡部教授に液状化発生の仕組みや注意点について話を聞いた。

この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。