2025年度 北海道地価調査

道内の住宅地価格5年ぶり下落

道は9月17日、2025年度地価調査(住宅地714地点、7月1日時点)の結果を公表した。道内住宅地の1㎡当たり平均価格は2万4600円。平均変動率はマイナス0.2%で5年ぶりの地価下落となった。
利便性の高い地域の需要は堅調だが、それ以外の地域では建築費高騰などにより需要が減退。地方都市・町村部では人口減少・高齢化の進行による需要の減退が続いている。
上昇率1位は「富良野市北の峰町1981番地62」で前年から27.1%の上昇。4位と5位の真狩村、7位と10位のニセコ町、8位の倶知安町と、上位10地点のうち6地点をリゾート地周辺の地域が占め、外国人富裕層を中心とした根強いリゾート需要がより広範なエリアに波及している様子がうかがえる。
残る2、3、6、9位の4地点は千歳市の中心部や生活利便性が高い地域で、大規模半導体工場の立地に伴う居住用賃貸物件の増加を反映しているとみられる。
道内の上昇率上位4地点は全国でも1~4位を占めており、外的要因による道内特定地域の急激な地価変動が近年目立っている。

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